夜眠っている間に、トイレに行きたくなって
何度も目が覚めるという方、
もしかしたら夜間頻尿のサインかもしれません。

夜間頻尿とは、夜眠っている時に、
トイレに行くために1回以上（臨床上では2回以上）
起きなければならない症状のことをいいます。
40歳以上の男女では約4500万人が夜間排尿の症状を自覚しており、
年齢が上がるごとにトイレの回数が増えていきます。

夜間頻尿は睡眠を妨げたり、
良質な睡眠を取ることができない状態を作って
日常生活に支障をきたすこともある症状です。
また、夜間、トイレに行く際に転倒によるケガや骨折のリスクも高まります。
原因として高血圧、心疾患、腎機能障害、睡眠時無呼吸症候群の他、
就寝前の水分の過剰摂取などが考えられますが、
まずは何が原因なのか知るために、
セルフチェックをしたり泌尿器科を受診するようにしましょう。

排尿したのに、まだ尿が下腹部に残っているような感覚があったり、
もう少し出るかもしれないという感覚を残尿感といいます。
残尿感があるときは、気になって
何度もトイレに行きたくなりますが、
このような感覚を感じている人を調べると、
多くの場合は尿が残っていることはないといいます。

残尿感は多くの泌尿器トラブルや疾患の可能性があります、
たとえば、膀胱炎もそのひとつです。
残尿感と尿の白濁や血液混入、痛みを伴うこともあります。
進行すると高熱が出たり腎盂腎炎などを引き起こすこともあります。
男性に多いのが前立腺肥大症です。
原因ははっきりとわかっていませんが、
加齢によるものが指摘されています。

このほかにも、多くの疾患が考えられますが、
異常を感じた場合には専門医を受診して
早期治療で早めに病気を治しましょう。

尿に関するトラブルにはさまざまな病気が隠れています。
尿の際に痛みを感じる場合は、
痛みを感じる場所や痛み方によって病気が異なります。

一般的に、膀胱から尿が外に出るまでの間で
痛みを感じることを排尿痛と呼んでいますが、
尿の出はじめの痛みは、尿道炎や前立腺炎、
淋菌感染症が疑われ、尿が終わるころの痛みは
尿路結石や膀胱炎などが疑われます。

また、尿に血が混じっている状態である血尿は、
腎臓系の病気と尿管や膀胱に関する病気が
疑われることが多いようです。

血尿の場合には、尿の色が赤や黒っぽく見える
場合や検診でしか発見できない場合があります。

もしもあなたに今、排尿痛や血尿の自覚症状があるのであれば、
できるだけ早めに専門医を受診するようにしましょう。
放置することで重症化する前の早期治療が大切です。

勃起力が十分でない、最近衰えを感じる、
性行為が十分にできないと感じている人はいませんか？

最近、この勃起力の衰えを感じているのは
年齢を重ねた人だけではなく、若い年代にも少なくないのです。
体力の衰えや男性ホルモンとの関係性から、
10代や20代の頃と同じような
勃起力をのぞむことは難しいかもしれません。

しかし、男としての力が衰えてしまっているように感じて
自信喪失してしまうこともあります。
そうなる前に、なぜ勃起力が衰えているのか考えてみましょう。

大きく分けると、
・加齢によるもの
・ストレスや生活習慣
・陰茎に勃起に十分な血液を流すことができていない
ということが考えられます。

それぞれの原因に応じて、ドリンクなどを用いてみたり、
日頃から食事やストレスに配慮して休養を取ること、
シアリスの処方を求めて医師に相談するなどの対処を行うようにしましょう。

尿路結石症とは、腎臓、尿管、膀胱、尿道など、
尿路に沈着する結晶が石となり、
詰まってしまい何らかの症状を引き起こすことをいいます。

日本人の95％は腎臓と尿管に結石ができることが多く、
わき腹から下腹部にかけて激痛を感じたり、
血尿が出ることがあります。

一方、腎臓に結石ができた場合には、
症状がまったくないこともあり、
検査などによって発見されることも少なくありません。

1995年の統計では男性では11人に1人、
女性では26人に1人が尿路結石の病歴があり、
1度罹患した場合には5年間の間に再発する人が
半数にも上ると言われています。

原因のひとつとして、食習慣の変化があり、
罹患者数は年々増加傾向にあります。
つまり、予防策としては、食習慣に注意することが必要であり、
水分摂取や適度な運動などを
こまめに取り入れることが必要だといえます。

頻尿に関するトラブルで悩んでいる人たちの間で、
症状を改善すると注目されているものが
ノコギリヤシです。

ノコギリヤシは、ヤシの一種で、
北米南部などで広くみられる植物です。
葉の形がノコギリのように見えることから
この名前が付きました。

古くはインディアンがスタミナを養うために
使用していたとも言われており、
さまざまな症状の治療薬として世界中で使われています。

中でも男性の頻尿に効果があるとされています。
これはノコギリヤシにステロールの一種である
βシトステロールや、飽和アルコールのオクタコサノールが含まれており、
これらの成分が、男性ホルモンにはたらきかけて
辛い頻尿や排尿トラブルを改善する効果があるといいます。

年齢と共に感じる頻尿に思い悩んでいる方も多いのではないでしょうか？
頻尿になる原因として多く耳にするのが過活性膀胱ですが、
生活習慣で症状を改善することもできます。

例えば水分の摂取方法です。
日常的に運動をする方は水分摂取が必須ですが、
過剰な水分摂取は控えて1日に2リットル程度に抑えるようにしましょう。

また、膀胱に尿をためるトレーニングも効果的です。
尿意をもよおしたからといってすぐトイレに行くのではなく、
少し我慢して様子を見るようにしましょう。
これを続けることで次第にトイレに行く間隔が長くなることもあります。

その他にも骨盤底筋を鍛える体操を取り入れることで
軽い尿漏れや頻尿は解決できます。
ぜひ、試してみてください。

最近、テレビや雑誌で目にすることが多くなった
過活性膀胱は40歳以上の8人に1人に
症状があると推測されており、
多くの方が1人で悩んでいると言われています。

症状を他人に相談することができない理由は、
過活性膀胱の症状が排尿に関することだからです。

具体的な症状として、
急に強い尿意を感じてトイレに間に合わない、
または尿を漏らしてしまう、
急に尿がしたくなって我慢ができない、
日中では8回以上、夜間眠っている間に
何度もトイレに起きるといったものです。

原因は脳と膀胱を結ぶ神経の異常やトラブルや、
男性であれば前立腺肥大、
女性の場合には加齢や出産経験によって
骨盤底筋が弱くなっていることが考えられます。
その他にも脳梗塞やパーキンソン病などの
疾患による場合もあるため、
症状を感じた場合には早めに受診するようにしましょう。

前立腺肥大症の治療方法にはいくつかのものがあります。
まず、一般的なものとして、薬物治療があります。
畜尿をコントロールするためのα1受容体を遮断するための
α１受容体遮断薬を服用することにより、
初期段階の排尿障害を改善することができます。

抗男性ホルモン薬は前立腺細胞の増殖の原因となる
男性ホルモン（テストステロン）の分泌をコントロールして
肥大することを防ぐはたらきがあります。

薬物治療では十分な効果を得ることができない場合には、
手術治療を行うことがあります。

レーザー前立腺蒸散術や
ホルミウムレーザー前立腺核出術といったレーザー手術、
マイクロ波を使用する経尿道的マイクロ波高温度治療、
内視鏡操作で行う尿道ステント術などが主流です。
また、生活指導、経過観察、健康食品などをしようした
保存治療もあります。

それぞれ、患者本人に合った方法を
医師と相談して行っていくため、まずは専門医に相談しましょう。